新・高田絢子な日々

毎日を満喫するために模索中です。

笑えるオペラはいかがですか?セヴィリアの理髪師の結婚まであと少し!


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こんばんは、高田絢子です。

今月の頭から、セヴィリアの理髪師の結婚

(略してセヴィ婚)の稽古が始まっています。

 

今回、再演と言われておりますが、

演出も台本も音楽も新しくなり

また新しい作品として皆様にお届け出来そうです。

 

キャストもほぼダブルになり、

ピアニストも二人になりました!

心強い!

 

2つのオペラが、合体したこのプロダクションは、

セヴィリアの理髪師(昔)と

フィガロの結婚(今)が交差しながら

展開していきます。

セヴィリアの理髪師の結婚を見ると

2つのオペラをいっぺんに知ることができる

ある意味お得なプロダクションになっております。

 

オペラにはレチタティーヴォという

台詞に音がついた部分がありますが、

そちらを今回は原作の戯曲を使って再現。

日本語なのでわかりやすいし、

芸達者な歌手が揃っているので本当に

面白く観ることができると思います。

 

しかも、前回と同様、キャストは

美男美女揃い…

稽古場に行くたびに

身が引き締まります。。。

 

さて、オペラの稽古ってどうやるの?

とお思いの皆様もいらっしゃるのではないか、

と思いますのでご紹介を。

 

舞台では、衣装や大道具、小道具が

つきますが、稽古ではもちろん

それら全部を毎回用意することはできないので

 


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こんなふうに、それらしいものを使って

稽古を進めます。

舞台と同じ大きさのお部屋で

稽古をするとも限らないので

歌手の皆さんは本番の大きさを

イメージしながら、稽古します。

オペラ歌手って、

演技もしなくちゃいけないし

歌も歌わなきゃいけないので

大変です!(もちろんマイクはなしです)

 

本物のオペラですと、

稽古のときはピアノ

本番はオーケストラになるので

ますます大変です。

そのときのギャップが生まれないように

配慮するのが我々

ピアニストの仕事です。

オーケストラのときの音に近づけられるように

スコアを編曲したり弾き方を変えたりして

演奏します。

 

今回は指揮者がいないので

我々も歌手も大変です。

でも、大丈夫!

みなさん、素晴らしいからバッチリです。

 

今回の稽古場も和気あいあいと

楽しく面白くやっております。

どんな仕上がりになるだろう。

 

私はフィガロの四幕フィナーレが大好きで、

モーツァルトの人間に対する

愛や好奇心はもちろん、

伯爵が伯爵夫人に謝るシーンは

何度やっても

心がウルウルしてしまいます。

そのあとの全員の歌も、

なんて感動的なんだろう、と

歳を重ねるごとに強く思います。

 

ロッシーニも、ただ面白いだけではなく

ロッシーニらしいロマンティックが

曲の中にいくつもあります。

素朴なんですよ、意外と(笑)

ピュアというか。

 

音楽の違いなんかも、楽しんでいただけたら嬉しいなぁと思います。

 

セヴィリアの理髪師の結婚、

公演日は

2017年8月26日,8月27日

イタリア文化会館アニェッリホールです。

 

残りの稽古も頑張ります!

 

 オペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》 | WEBぶらあぼ